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学生時代は親からの仕送りもなく、奨学金を借りながらバイトの掛け持ちをしていました。

初めてのアルバイトは半地下にある居酒屋で個人店だったのですごくいろんな人が来ていて、

お酒が飲めないながらにも楽しんでバイトが出来ました。

お店でのみつぶれる人もいれば、その空間が好きでお酒を飲まずに帰る人もいて、

居酒屋といえどもいろんな楽しみ方があるんだなと思いました。

お酒を飲む場所だけれども、それだけでなくその場での交流だったり、その場所の居心地のよさであっ

たり、来る人の年齢層もバラバラでそこにしかないものを楽しんでいるように思いました。

地元に戻り就職して、お酒を飲めるようになってもやっぱり人気のチェーン店などではなく、

昔からある居酒屋に入り、その場所の居心地の良さに酔いながら他のお客さんとも交流を楽しんでいます。

アルバイトでは店長から、「ただお金を稼ぐんではなく、何か一つを得られたらそれはいいバイトをし

たことになるんだ。」と言われ、その時はその言葉の意味が分からなかったけれど、今では何となく

わかる気がします。

貴重な時間の中で、何を得るか、何を理由にそれを選ぶか、その考えを教えてもらった気がしました。